2023年11月15日(水)- 17日(金)の三日間、パシフィコ横浜にて開催された「EdgeTech+ 2023」に出展しました。たくさんのご来場ありがとうございました。
今回、資本・業務提携したユビキタスAI社と共同出展し、メインには、両社およびルネサスエレクトロニクス社、テセラ・テクノロジー社の4社コラボレーションにより開発された評価/開発/量産で使用できるオールラウンドIoTプラットフォーム「RaCOTA+(ラコタプラス)」を展示しました。
当社コーナーでは、AzureRTOSソリューションや今回初披露となるPOSIX pthreadに対応した組込みリアルタイムOS「PX5 RTOS」、組込み機器を簡単に無線化できるSDKパッケージ「USB+BLE Entry Pack」など、各コーナーを設けてデモ展示しました。
ユビキタスAI社コーナーでは、以下の展示を行いました。
開催日程 | 2023年11月15日(水)- 17日(金) |
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会場 | パシフィコ横浜 |
オンライン開催 | オンライン会期は2024年1月9日(火)~ |
出展社セミナー オンデマンド配信 |
もうPoCは卒業。カスタムメイドのIoT「RaCOTA+」で、次のステージへ ※本講演のオンデマンド配信期間は【2024年1月9日(火)10:00 ~2月2日(金)17:00】となります。 |
講演日時 | 11.15(水) 15:30-16:10 | |
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講演会場 | 展示会場内 Room G | |
講演講師 | フィールドデザインサービス 代表 浦邉 康雄 氏 | |
講演テーマ | もうPoCは卒業。カスタムメイドのIoT「RaCOTA+」で、次のステージへ | |
講演内容 | あまたあるIoTは、顧客が望んでいるIoTとはだいぶ乖離があるものが多く、エッジ側あるいはクラウド側のどちらかに軸足を置いているシステムが多く、顧客が本当に必要としている視点が欠けています。本当の意味でのIoTは、お客様一人 一人にあったオーダーメイドであるべきだと考えます。 私たちは、その視点に立ち戻ってIoTを新たに再定義したものが、この「RaCOTA+」です。お互い得意としているパートナー同士が連携し、One Teamとなり、お客様の真の課題を引き出し、一緒に解決していく。そんな理想的な仕組みを提供します。本セミナーでは、RaCOTA+について解説します。 |
展示紹介
『RaCOTA+(ラコタプラス)』は、シリコンベンダとハードウェア、ソフトウェアの各ベンダのコラボレーションにより、IoTの要となる技術OTA(Over The Air)を実現するための様々な課題(マイコン選定、ミドルウェア選定、通信手段、クラウド接続、PoCから量産への移行など)を解決しOTAの導入を加速させる最適なソリューションです。
今回は、AzureとAWSにつなげる2つのデモをご用意しました。
Azure RTOS+Azure IoT Central接続デモ
Pmod で接続したALS(照度センサ)のデータをネットワーク経由でAzure クラウドにアップしています。
AWS接続OTAデモ
レガシー機器に見立てた16 ビットMCU ボードに対して、AWSクラウドからOTA経由でファームウェアをアップデートしています。
グレープシステムは国内でAzure RTOSのサポート及び受託開発、コンサルティングの対応ができる会社です。様々なソリューションを展示しました。
Azure RTOS+AIエンジン「KAIBER」+音声合成
ルネサスエレクトロニクス社製RA8評価ボードにディープインサイト社のAIエンジン「KAIBER」でビジョンAIを実施し、さらに音声合成ソリューションを連携させたデモを展示しました。
Azure IoT Central+Renesas RZ/A3UL
ルネサスエレクトロニクス社製RZ/A3ULにカメラを接続しAzure(クラウド)で監視するソリューションです。
Azure RTOS+Renesas RZ/A3UL GUIXデモ
ルネサスエレクトロニクス社製RZ/A3UL評価ボードのディスプレイに組込み向けGUI開発ツール「Azure RTOS GUIX」を使用して開発した表示画面の紹介をしました。
9月に取り扱いを始めましたpthread API対応のリアルタイムOS「PX5 RTOS」を展示しました。PX5 RTOSはコンパクトなサイズと高いパフォーマンスを備え、業界標準のPOSIXpthreads APIをネイティブ実装しています。POSIX pthreads APIにより組込みプラットフォーム向けにさまざまなソフトウェアスタック(オープンソース、商用に関わらず)を即座に利用することが可能です。
また、安全性とセキュリティの面では、PX5 RTOS独自のポインタ/データベリファイ(PDV)技術を採用し、これをランタイムで活用することで関数のリターンアドレスやポインタ、システムオブジェクト、グローバルデータ、メモリプールを検証することができます。
「USB+BLE Entry Pack」はイー・フォース社BLEスタック「μC3/BLE」とグレープシステムのUSBドライバ「GR-USB/HOST」を連携したSDKです。ルネサスエレクトロニクス社製マイコンに接続した温湿度センサのデータを、市販のBluetooth USBアダプタを利用してモバイルアプリに送信し表示するデモとOTAデモを展示しました。
ユビキタスAI社
「Ubiquitous ECHONET Lite SDK Matterブリッジ対応版」は、CSA(Connectivity Standards Alliance)によって策定されたスマートホームの共通規格である「Matter」対応機器と2011年12月に経済産業省が認定した家庭用エネルギー管理システムHEMS(Home Energy Management System)の標準プロトコルである「ECHONET Lite」対応機器のブリッジ機能を提供するソフトウェア開発キットです。
日本国内においては、HEMS機器やエアコン、ガス給湯器等の「ECHONET Lite」対応機器が先行していますが、スマートフォンのHomeアプリやスマートスピーカーでは「Matter」のプロトコルを採用し、北米中心に「Matter」対応機器が普及しています。 当社製品を使ったブリッジ製品を開発することで、「Matter」対応機器と「ECHONET Lite」対応機器の垣根なく利用することが可能となります。
Ubiquitous RTOS IoT Enablerは、ユビキタスAIが提供するリアルタイムOSのTOPPERS-Proをベースに、ネットワーク、セキュリティおよび用途別ミドルウェアを柔軟に組み合わせることで、複雑なIoT製品の開発期間を約50%削減し、高品質で高性能な製品をタイムリーに市場投入を実現するオールインワンソフトウェアパッケージです。
Blue SDK 7.x は、LE Audio で策定されたプロファイルと、ライセンスで利用可能な LC3 オーディオ コーデックをサポートしています。 LE Audioは、Bluetooth オーディオの仕組みを大幅に更新し、まったく新しいトポロジとユースケースを提供する次世代音声規格です。 これまでにないオーディオ アーキテクチャを Bluetooth にもたらす LE Audio プロファイの登場により、 従来のClassic Audio プロファイル(A2DP、AVRCP、HFP、HSP など)からの置き換えが始まります。
テセラ・テクノロジー社
本製品は、ルネサスエレクトロニクス社 MPU(RZ/G2UL) / Dialog WiFi/BLE Modul、と LTE/LoRa/Ethernet通信機能 を搭載した組込みシステム向けIoTルータ用のボード製品です。本製品をベースとしてお客様のニーズに合った、センサーネットワーク・ソリューションに向けたカスタマイゼーションの対応もします。
また、お客様の使用環境に対応した筐体(ケース)についても提案します。