動的テストツール DT10
Dynamic Test Tool
「DT10」は、主に組み込みソフトウェア向け、実動作によるプログラムの挙動を見える化する動的テストツールです。性能測定を行い、パフォーマンスを改善し、ボトルネックとなっている処理やその前後の処理を明らかにします。動的コードカバレッジを計測してテスト漏れを防ぐ、テストの未実施処理を把握しながら効率の良いテストができます。
動的テストツール DT10 機能
- 対応言語:C、C++、C#、Java
- 組み込みソフトウェア開発向け、不具合解析から性能測定まで幅広く活用可能
- プログラムの開発、検証、性能評価、バグ抽出など、幅広い目的で利用できるよう、様々な動的解析機能を提供
動的テストツール DT10 特長
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ソフトウェアの開発を「効率化」し、「品質を向上」させます
「動的テストツールDT10」は、グレーボックステストのためのツールです。プログラムを実行せずにパス解析やフロー解析を行う静的解析とは異なり、実際に実行されているプログラムの挙動を動的に解析します。DT10なら、1度トレースするだけで、「不具合解析」「動的コードカバレッジ計測」「性能測定・パフォーマンス改善」を一気に解決。ソフトウェア開発の「効率化」と「品質の向上」を同時に実現します。
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不具合解析をスピードアップ
DT10は、ソフトウェアの動きを止めずに、プログラムの挙動を把握・解析する、トレースデバッグを実現します。手動でブレークポイントを設定するブレークデバッグに対し、DT10は実行経路をトレースするポイントをソースコードの必要な箇所に自動で挿入。勘や経験に頼らない不具合解析が可能になります。さらに、システムの内部だけでなく、CPU周辺のセンサやポートなどのハードウェア状態も同時に計測が可能。プログラムのトレース結果と連動させて確認できるので、不具合がハードウェア要因か、ソフトウェア要因かをすばやく切り分けることが容易になります。


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最大30日間 超長時間トレース
再現頻度の低い不具合を調査する場合、再現させること自体が困難なうえに、原因を特定するための情報が少ない場合も多く、非常に多くの人や工数が必要になるケースも少なくありません。DT10なら、一度だけ再現した不具合の発生状況を逃さずキャッチし、そのトレースログからすばやく不具合の原因を調査することができます。さらに、DT10は最大30日間の超長時間連続トレースを実現。ソフトウェアの動きを止めることなくトレースができるので、長時間ランニングさせたソフトウェアの実行状態も確実に「見える化」します。
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動的コードカバレッジを計測してテスト漏れを防ぐ
結合テスト、システムテストなど、要求仕様や外部仕様を基にしてブラックボックステストを行う場合、ソフトウェアの内部パスを全て実行できるようなテストケースを作成することは、現実的に限界があります。DT10なら、ソフトウェアを実行させた際のコードカバレッジ(コード網羅率)を計測し、テスト未実施の処理を効率良く把握することができます。また、ソフトウェアの実際の処理を知ることによって、テストケースを削減し、より少ないテスト量で効率的にテストを行うことも可能になります。

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パフォーマンスを改善
大規模化、短納期化が進んでいるソフトウェアの開発現場では、納期優先でパフォーマンスの改善は開発工程の余った時間に行うという傾向がありますが、できあがった後では性能改善の余地が少ないという状況に陥りがちです。DT10なら、結合テスト・システムテストフェーズで、機能仕様から見た様々な動作におけるパフォーマンスの測定が可能。関数の実行時間や周期時間(最大・最小・平均など)、二点間の処理時間、プロセスの占有率を一気に解析することができるので、ボトルネックや設計値を外れた処理をかんたんに発見できます。さらに、ボトルネックとなっている処理に着目し、前後の実行経路を解析することができるため、パフォーマンスの改善が効率的にすすめられます。


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高い汎用性
DT10はC/C++、C#、Javaに対応。動的テストツールでありながらCPUやOSを選びません。CPUは、ARM、R8C、V850、SuperH、H8、I.MX、Qorivva、Kinetis、OMAP、などの小規模マイコンから高性能マイコン、さらにはFPGA、自社開発のマイコン。OSは、ITRON、Linux、Android、VxWorks、Windows Embedded CE、Windows Embedded Compact 7、自社開発のOSにまでも導入可能。大規模・小規模開発を問わず、様々な環境・業界で採用されています。
※上記のCPU、OSは一例です。
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