2024年 7月11日(木)・12日(金) グランフロント大阪で開催された「EdgeTech+ West 2024」に出展しました。グレープシステムブースへのご来場ありがとうございました。
今回の当社ブースでは、ユビキタスAI社とのコラボレーション展示をしました。サイバーセキュリティ対策に有用なファジングやペネトレーションテストなどのセキュリティ検証サービスとSBOM(ソフトウェア部品表)の生成ツールなどをご紹介するとともに、出展社セミナーにて「施行迫る!欧州サイバーレジリエンス法案!最新動向と対策について」を講演いたしました。
また、ルネサスエレクトロニクス社、テセラ・テクノロジー社、ユビキタスAI社との4社のコラボレーションプロジェクトである「RaCOTA+(ラコタプラス)」の展示を始め、エッジAIコーナーやリアルタイムOSコーナーを設けて、ソリューション展示を行いました。
その他、Matter - ECHONET Liteブリッジ+高速電力線搬送通信アダプター、【BLE +USB Entry Pack】OTAデモなどの展示をしました。
開催日程 | 2024年 7月11日(木)~12日(金) |
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会場 | グランフロント大阪 北館 B2F コングレコンベンションセンター ブースNo. A-B04 |
展示会概要 | EdgeTech+ 事務局 |
展示紹介
サイバーセキュリティ対策に有用な、SBOM(ソフトウェア部品表)の生成ツールや、ファジングやペネトレーションテストなどのセキュリティ検証サービスを紹介しました。
オープンソースの脆弱性対策に有効なOSS管理ツール「FossID」をご紹介しました。会場では、脆弱性情報の検出・管理方法など、実際の動作をデモを交えて具体的にご説明しました。
また、昨今ではSBOMによるOSSの管理が注目されていますが、「FossID」は、SBOM管理ツールとデータの連携ができる SPDXフォーマットによるデータのインポート・エクスポートの機能があり、SPDX Liteによる出力も可能ですので、それらの使用方法についてもご紹介しました。
■ FossID
■ FossID OSS検査サービス
組込みデバイスの開発では、常にセキュリティリスクを考慮する必要があります。IoTセキュリティ検証サービスは、組込みシステムと各種プロトコルの両方に精通したユビキタスAIのエンジニアが、ファジングツールbeSTORMおよび脆弱性スキャンツール、独自のスクリプト等を使用して、ファズテストや脆弱性スキャン、ペネトレーションテストを提供するサービスです。
■ IoT機器セキュリティ検証サービス
CodeSonar(コードソナー)は、静的解析ツールです。 ソースコードを、コンパイル時に静的に深く解析し、バグ発生や脆弱性が含まれる危険な箇所を指摘し、ソフトウェアの品質、信頼性を向上させることが可能です。精度が高く深い解析機能を持ち、他の静的解析ツールでは検出困難な危険な箇所を指摘します。 優れたレビュー機能を持ち効率よく解析結果の精査時等を行う事が可能です。
CodeSentryは、バイナリファイルを対象としたSCA(Software Composition Analysis:ソフトウェアコンポジション解析)ツールです。バイナリファイルからOSS(Open Source Software:オープンソースソフトウェア)コンポーネントを検出して、SBOM(Software Bill Of Material:ソフトウエア部品表)を作成します。検出したOSSコンポーネントに脆弱性が含まれていた場合、そのCVE識別番号もあわせてレポートします。
■ 高精度バイナリSCAソリューション
CodeSentry
■ SBOM作成サービス
■ 高精度静的解析ツール
CodeSonar
『RaCOTA+(ラコタプラス)』は、シリコンベンダとハードウェア、ソフトウェアの各ベンダのコラボレーションにより、IoTの要となる技術「OTA(Over The Air)」を実現するための様々な課題(マイコン選定、ミドルウェア選定、通信手段、クラウド接続、PoCから量産への移行など)を解決しOTAの導入を加速させる最適なソリューションです。 ブースでは、以下のデモ展示をしました。
「KAIBER Touchless」は、ディープインサイト社がフルスクラッチで開発した純国産のエッジAIフレームワーク「KAIBER」を拡張して開発されました。今回は、「KAIBER Touchless」をRenesas社RZ/Vシリーズ上に実装し、非接触ユーザーインターフェイスで実現した多彩なアプリケーションの数々をデモ展示します。ToFカメラとの組み合わせで指先のジェスチャーをリアルタイムにAI認識し、アプリケーションのスピーディな非接触操作が可能で、離れた場所からでも快適なタッチレス操作環境を実現します。
ルネサスマイコンRAマイコンを使用した床面のタイプを判別するデモです。 「Reality AI Tools」を用いて床面の種類を判別し、それに応じたモータの回転数を設定することで、効率的な掃除を実現しました。
「Renesas Reality AI Tools®」と「 Reality Check Motor Toolbox™」を組み合わせ、更にe2studio 開発フロー内で最適な ML モデルと最適な組み込み、AI 実装のための最適な特徴抽出が可能です。
PX5 RTOSはコンパクトなサイズと高いパフォーマンスを備え、業界標準のPOSIXpthreads APIをネイティブ実装しています。POSIX pthreads APIにより組込みプラットフォーム向けにさまざまなソフトウェアスタック(オープンソース、商用に関わらず)を即座に利用することが可能となります。
また、安全性とセキュリティの面では、PX5 RTOS独自のポインタ/データべリファイ(PDV)技術を採用し、これをランタイムで活用することで関数のリターンアドレスやポインタ、システムオブジェクト、グローバルデータ、メモリプールを検証することができます。
TOPPERS-ProはμITRON仕様の商用リアルタイムOSで、多くのCPU/マイコンに対応しています。 カーネルだけでなくマルチコアCPUや、マルチOS向けの製品も用意しています。 RaCOTA+ECHONET liteソリューションにも中核OSとして含まれており、IoT機器をはじめとする組込み機器開発時のお客様のあらゆるニーズにお応えすることができます。
当社は、国内でEclipse ThreadXのサポート及び受託開発、コンサルティングの対応ができる会社として様々なソリューションを展開しています。
ブースでは、ルネサスエレクトロニクス社製RZ/A3UL評価ボードのディスプレイに組込み向けGUI開発ツール「GUIX」を使用して開発した表示画面を紹介しました。
Matter - ECHONET Liteブリッジを実装した世界初のホームゲートウェイを展示。 第4世代高速電力線通信アダプタ「Nessum WIRE」にMatter - ECHONET Liteブリッジを実装。
海外のスマートホーム規格「Matter」と、国内の「ECHONET Lite」の両方に対応し、機器の違いを意識することなくシームレスな一体操作を実現。また、「Nessum WIRE」は無線LANの電波が届かない地下室や離れ、車庫などにおいても機器間通信を提供。空間、場所、メーカー、仕様の違いを意識することなく、家中あらゆる場所で様々な機器を操作できるアダプターのデモを実施いたしました。
「BLE +USB Entry Pack」はイー・フォース社BLEスタック「μC3/BLE」と当社USBドライバ「GR-USB/HOST」を連携したSDKです。ルネサスエレクトロニクス社製マイコンに接続した温湿度センサのデータを、市販のBluetooth USBアダプタを利用してモバイルアプリに送信し表示するデモとOTAデモを展示しました。