リアルタイムオペレーティングシステム(リアルタイムOS/RTOS)は、リアルタイムシステムや組込みシステムなど、時間的な要求が厳しいアプリケーションに対応できるように作られたオペレーティングシステムの一種です。また組込みシステムに要求される、メモリリソースなどの制約が厳しいターゲットでも動作できるようコンパクトに作られており、「組込みOS(Embedded OS)」と呼ぶ場合もあります。
リアルタイムOSは、現在では航空機制御、医療機器、車載システム、産業制御、家電など、多くの組込みアプリケーションで利用されています。
RTOSは以下の特徴を持っています。
グレープシステムは、1995年に米国製リアルタイムOSの販売代理店となってから現在まで、リアルタイムOSと共に歩んできました。また当社は特定のリアルタイムOS製品だけでなく、お客様のご要望に応じて、各種リアルタイムOSに関連するお仕事にも携わってきました。これら長年の経験を活かし、アプリケーション開発、ドライバ開発、ターゲットボードへの実装、コンサルティングなど様々なソリューションを提供しています。
リアルタイムOSを含め、お客様への組込みシステム開発関連製品やサポートサービスの提供など、当社が長年培った技術やノウハウを、今後も皆さまのお力になれるよう生かしてまいります。
機能安全認証取得 POSIX API リアルタイムOS 「PX5 RTOS」
「PX5 RTOS」は、組込みアプリケーション向けに設計された高度なリアルタイムOSです。コンパクト(最小限の使用で1KB未満) であるため、メモリに制約のあるデバイスでも使用できます。また機能安全認証取得済ですので、認証が必要になるクリティカルな機器にも最適です。
PX5 RTOSのAPIは、POSIX pthreads標準のネイティブ実装で構成されているため、アプリケーションは、Linux やその他の リアルタイムOSなど任意のPOSIX pthreadに簡単に移植することができます。 またSMP動作もサポートしており、高性能なMCUパワーを有効に活用できることも特徴です。
μITRON準拠リアルタイムOS 「TOPPERS-Pro」
オープンソースカーネルであるTOPPERSに品質保証・知財権保証・テクニカルサポートなどの付加価値を加えた「TOPPERS-Pro」を提供します。
シングルコア用を始め、マルチコア対応、メモリ保護などの高信頼性システム向け、またコア間同期・通信やハイパーバイザーなど、様々なバージョンが用意されています。
TOPPERSは、日本では標準的なμITRON APIのリアルタイムOSであり、雑誌記事や情報提供されている方のブログなど、各種日本語の情報が豊富であることも特徴です。
オープンソースリアルタイムOS「Eclipse ThreadX」
Eclipse ThreadXは世界中で使用されているThreadXおよびAzure RTOSから生まれ変わった、組込みシステム向けの高性能で信頼性の高いリアルタイムOSです。
現在はMITライセンスにて提供され、ベンダー非依存のオープンソースとしてEclipse財団の下で管理され、新しいThreadX Alianceによりエコシステムの成長を支援する形になりました。
また当社では「ThreadX-μITRON」という、ThreadXをコアに使用したμITRON APIライブラリも提供していますので、μITRON APIでアプリケーションを開発したいお客様にもお勧めです。